チェンソーマンは第一部公安編が完結し、第二部の連載とアニメ化が決定されました!
今までになかった話題のクレイジーな現代のダークヒーロー『チェンソーマン 』の魅力をあらすじと一緒に世界観をまとめ解説していきます!
目次
チェンソーマンのあらすじ
「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。
ある日少年デンジは道端で瀕死の重傷を負っていた『チェンソーの悪魔』を自らの血を与えて助け、変わりにその悪魔の力を貸す契約を結び、ポチタと名付けた。
死んだ父が残した多額の借金を返すべく、少年デンジはポチタ『チェンソーの悪魔』とともに、悪魔を駆除する『デビルハンター』として生計を立てていた。
しかし借金は中々減らず、ごく普通の暮らしを夢見ながらボロ小屋で極貧生活を送っていた。
そんなある日、デンジはヤクザから悪魔駆除の依頼をされ現場に向かったが、『ゾンビの悪魔』によってポチタと共に殺害されてしまう。
しかし、ポチタは’ある約束’をデンジと結び、それを契約としてポチタはデンジの心臓の変わりになり、デンジはチェンソーマンとして『チェンソーの悪魔』の力を得て復活し、『ゾンビの悪魔』を一掃した。
デンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。
東京の公安本部へ移ったデンジは、マキマの命令を受けて先輩の早川アキ、デンジのバディとして選出された「血の魔人」パワーと任務をこなしつつ、同居する。
公安ではかつて7分間で110万人を殺した「銃の悪魔」の討伐を掲げ、世界各地に散った銃の悪魔の肉片を集めていた。
一方で銃の悪魔に従う悪魔や契約した人間、さらにデンジと同じ「人間でも悪魔でもない者」らがデンジの心臓を狙っていた。
チェンソーマンのクレイジーな主要登場人物達
個性的、魅力的なクレイジーなキャラクターが多く登場します!
ここでは主要キャラクターに絞って紹介していきます。
デンジ
本作の主人公で自称16歳。
死別した父親が残した多額の借金を背負い、すでに自身の臓器を売るほどの極貧生活を送っていた。
貧困のせいで義務教育を受けれず”学”が全くなく、仲間の死についても関心が薄く、バカで頭のネジがぶっ飛んでいて悪魔を前にしても物怖じしない。
瀕死のポチタを血を与えて助け契約を結びその後、ヤクザから仕事を得てデビルハンターの仕事をすることで生計を立てていた。
ゾンビの悪魔によって、ゾンビ化していたヤクザに騙され殺害されるが、ポチタがデンジの心臓となることで復活し、チェンソーの悪魔の力を得て復活し、ゾンビの悪魔達を一掃する。
現場に駆けつけた、マキマにここで悪魔として殺されるか、正式なデビルハンターになるか迫られ、公安所属のデビルハンターとしてマキマの管理下になる。
夢や希望もなく、食パンにジャム塗ってポチタと食べて、女とイチャイチャしたりして、一緒に部屋でゲームして、抱かれながら眠るのが唯一の夢。
マキマ
内閣官房庁直属のデビルハンターでデンジの上司。
デンジに悪魔と人間の香りを感じ管理下においた。
性格は優しく寛容だが、シビアな一面も併せ持つ。
仲間の死にも感情を全くみせず、気にしてないよう。
契約している悪魔のことを知る人間は少なく、謎多きミステリアスな印象の美女。
銃で撃てれても死ななかったり、生贄の命と引き換えに敵を遠隔で圧殺できたり、ネズミなど下等生物を通じてその周囲の音を聞くことができる能力を持っている。
早川 アキ
公安対魔特異課でデンジの3年先輩。仕事熱心で、自分勝手で無礼なデンジには厳しく接しているが、デンジとパワーと同居後は面倒をきちんとみたり、仲間の死に慣れず涙を流したり、自分を投げ出して仲間を助けたり、根は心優しく情に暑い性格である。
マキマは『命の恩人』であり、好意を抱いている。かつて両親と、タイヨウという名前の弟と暮らしていたが、銃の悪魔によって家族を失い、復讐のために生き、デビルハンターになった。
生身の人間としては戦闘能力が高く、剣術を習得している。
『狐の悪魔』と契約しており、悪魔抹殺のためには自身の身を契約した悪魔に捧げることもいとわない。
パワー
デンジのバディであり、『血の魔人』。魔人の中では珍しく理性もしっかりあったため、マキマによって管理下におかれデビルハンターになった。
デンジと同じく”学”がないため、バカで単純。
一人称は『ワシ』で話し方が老人っぽいところもあるが、性格はかなり発想や態度、言動が子供っぽく基本ワガママで言ったことをすぐ覆すなど虚言癖があり、言動にはまったく一貫性がなく無責任である。かつて悪魔だったためか、人間のマナーやエチケットといった概念は疎く、協調性も乏しい。
自分の容姿を可愛いと自覚しており、プライドが高く、人間に対しても差別的、高圧的な態度をとるが、自身より強いと判断した敵とは戦わず逃げるが、自分より弱いと判断した敵には容赦無く攻撃をするなど、仲間の危険より、自身の身を守るためならなりふり構わない一面もある。
血を操り、血を固めて武器を生成したり、自らの血を遠隔操作することもできるが、使いすぎると貧血になってしまう。
姫野(ひめの)
デンジの先輩で、早川のバディ。デビルハンターとしての経歴は長く、過去5人いた彼女のバディはすでに殉職している。その影響か以前は暗くシビアな性格であったが、現在は明るくノリのいい性格で酒乱。酔うとキス魔になったり、行動がおかしくなりがち。
デンジとは飲み会からゲロキスを経て自宅で介護後、お互いに想い人を打ち明け応援し合う『友達』となった。
自らは麻痺してしまい失くした仲間の死を悲しめる感情を持つ早川を愛しく思っており、依存している面がある。
隻眼で眼帯をしているのは、自身の右目を代償に幽霊の悪魔と契約したためである。目に見えない幽霊を自由自在に操ることができる。
クレイジーな現代のダークヒーロー物語【チェンソーマン 】の魅力に迫る
「週刊少年ジャンプ」で連載開始から、衝撃的な展開の連続でめちゃくちゃ面白いチェインソーマン。
その魅力、面白いポイントを紹介していきます!
クレイジーな主人公像
主人公のデンジは幼い頃に親を亡くし、借金のため教育を受けれていないので”学”がありません。
バカで単純であり普通備わっているような道徳心というのを持ち合わせていません。
また、主人公が持ち合わせているような正義、信念、目標などもなく、味方の死にも感情が希薄で、普通の暮らしがしたいだけです。
大した夢や希望もなく、食パンにジャム塗ってポチタと食べて、女とイチャイチャしたりして、一緒に部屋でゲームして、抱かれながら眠るのが唯一の夢。
悪魔と戦うのもそんな自分の欲望を満たしたいがのみで、戦闘でも深く考えずハイテンションでクレイジーに悪魔を殺していきます。
通常のヒーローとはかけ離れた、ただの若者の欲望を描いているので現実感がなかったようであったりします。
そのため、普段の生活シーンからバトルシーンまで異質でめちゃ面白いです。
これが【チェンソーマン】の魅力的で面白いところです!
人々の恐怖心によって強さが変わる魅力的な悪魔達
悪魔の世界観ですが、マキマはこう言っています。
全ての悪魔は名前を持って産まれてくる。その名前が恐れられているものほど悪魔自身の力が増す。
これは、人々の認識はもちろん悪魔と戦っている最中に恐怖心があるかないかでもその都度、悪魔の力は変わっていきます。
例えば、コーヒーは怖いイメージはないから『コーヒーの悪魔』がいたら弱いだろうとか、もし『車の悪魔』がいたら、タイヤに轢かれて死ぬイメージがあるから強いかもとも作中で言っています。
作中で最大の敵と思われる『銃の悪魔』は人々が恐れる名前だから強いのは当然ですが、その名前の強さで逆に人々を抑制しようという使われ方もしています。
現代で言う核兵器でしょうか。
悪魔と戦う公安のデビルハンターですが、彼らも悪魔と契約し、自身の何かを代償に悪魔の力を使っています。
悪魔を恐れなければ、良いという単純なことではなく悪魔を恐れ強くしておかなければ悪魔と戦えない矛盾があります。
チェンソーマンがダークヒーローでなければいけないのは、悪魔は人々に恐れられないといけないからでしょう。
死生観の違い
デビルハンターは身近な死に慣れすぎて涙が出なくなると姫野は言っていました。
姫野もその一人。だだ早川は悲しむことができるようで姫野が死んだ時は泣いていました。
一方、デンジは姫野が死んでも全く泣けず、シリアスなことは考えなくていっかとあっさりしています。
岸辺にも質問されますが、デンジとパワーは全く仲間が死んでも悲観せず、復讐心もありません。
また早川は安全な民間のデビルハンターへ転職しないかと言われましたが、銃の悪魔を殺すためには自分の命は欲しくないようで、寿命を削ってでも再度強い悪魔の力を借りようとしています。
早川は自分の死に方にも興味はないようです。
みんなどこか頭のネジぶっ飛んでいてまともな奴が全くいませんが、それがチェンソーマンの世界を斬新に魅力的に面白くしていますね。
鬼才藤本タツキ先生による芸術的なイラスト
常識のレールに乗らない奇抜な発想。
闇の悪魔シーンなどまさしく鬼才です。
伏線の数々とヨハネの黙示録など聖書をモチーフにした展開
読み返してみると、現在に繋がる伏線が過去のシーンに多く出ていたりします。
特にマキマの行動には謎が多いです。
作中に出てくるキャラクターには聖書をモチーフにしたと思われる名前が数多くでてきます。
チェンソーマンはデカいスケールで考えると、世界の創造をめぐる戦いでもあるので、信仰の違いによる対立が物語の軸にもなっています。